不妊治療にかかる費用は医療保険が適用されない?
子供が欲しいのになかなかできない。
そこで病院で検査をしてみたら、子宮の病気が見つかってしまった、、、
結婚して子供のことを意識して初めて、自分に不妊系の病気があることを知る方は少なくありません。
そしていざ不妊治療が始まってみると、通院費がかさんだり、入院して手術しなければいけない場合もあります。
そんな時に気になるのが医療費のこと。
不妊治療にはお金がかかるって聞くけど、医療保険は適用されないのかな?
こんなことはなかなか相談できる相手もいなくて困ってしまいますよね。
そこで今回は、不妊治療にかかる費用と医療保険の適用について分かりやすく紹介したいと思います。
医療保険には2種類あります
国や自治体の医療保険(保険証のこと)
会社員の健康保険や、公務員の共済組合、自営業者の国民健康保険のことです。
保険会社の医療保険(任意で加入する保険)
終身医療保険、ガン保険、女性向け医療保険など、保険会社によって色々な種類があります。
不妊治療に医療保険は適用されるの?
保険会社の医療保険
不妊治療の場合、基本的に保険会社の医療保険は適用されません。
不妊症は病気に含まれないからです。
ただし、不妊治療にかかる費用は医療保険は適用されませんが、不妊治療をすべき病気(子宮内膜症や卵巣嚢腫、卵巣機能障害など)で入院や手術をすることになった場合は、保険が適用されることが多いです。
保険会社の医療保険に関しては、不妊治療中は医療保険に加入できない、医療保険の対象にならない手術など様々な条件があります。
また女性疾病特約などが付いている場合は、医療保険が適用され更にお見舞金などもある場合があります。
こちらは保険会社によって様々なので、心配な方は一度確認されることをオススメします。
国や自治体の医療保険
病院での基本的な診察や投薬は、医療保険が適用され治療費の3割負担で済みます。
しかし人工授精や体外受精、顕微授精に関しては全額自己負担になります。
あまりに高額になるので、自治体によっては助成金の制度もあります。
不妊治療にかかる費用はどれくらいになるの?
不妊治療にかかる費用は人によって不妊の原因や期間が異なるため、トータルでは人それぞれになります。
1回の治療にかかる費用としては、
タイミング法 1000~3000円
人工授精 2~5万円
体外受精 30~50万円
顕微授精 60~100万円
となります。
これは妊娠するしないに関係なくこれだけの費用がかかるということであり、もし1回で妊娠しなければまたその費用がかかることになります。
おわりに
不妊治療にはかなりの費用を負担しなければいけません。
自治体の医療保険には助成金もありますが、地域によっては全くないところもあるのが現状です。
また保険会社の医療保険も、不妊治療を始める前に入っておく必要があるなど、制限もあります。
子供が欲しいということがこんなにも世間に受け入れられないのかと思うと悲しくなりますね。
もっと国を上げて不妊治療に苦しんでいる私達の支援を考えるべきではないでしょうか。