不妊治療でステップアップする時期とデメリットとは?
不妊治療をしてある程度の期間がたつと、ステップアップという言葉を耳にするかと思います。
実際に私は不妊治療をして1年4ヶ月になり、タイミング法とホルモン注射を行っています。(お休み期間もあり)
病院では、次のステップアップは人工授精だと言われています。
しかし私は1人目の子供をタイミングで授かっているのもあり、なかなか次のステップアップを踏み切れない状況です。
不妊治療をしている夫婦にとって、このステップアップの時期は大きな悩みの1つでもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、不妊治療におけるステップアップの時期と、ステップアップすることのデメリットについて調べてみました。
不妊治療のステップアップとその時期の目安は?
不妊治療には様々な方法がありますが、高度な生殖医療を使いより妊娠率が上がるようにすることをステップアップと言います。
タイミング法
不妊治療の最初のステップです。
年齢が若く、排卵がきちんと行われている場合は有効な手段です。
大体3~6回目でほとんどの方が妊娠に至ります。
病院の方針によっても違いますが、長くても1年程度で次のステップアップをすすめられるようです。
人工授精
タイミング法では妊娠に至らなかったり、精子の運動率が低い場合は人工授精にステップアップします。
大体4~5回の人工授精で妊娠に至らない場合は、ステップアップをすすめるようです。
しかし人工授精は金額もあまり高くなく、最近では気軽にトライする夫婦が増えているようです。
ただここで諦めきれず何回もトライしてしまい、結果として体外受精に踏み切る時期が遅くなるというケースもあります。
体外授精
人工授精でも妊娠に至らなかった場合は、体外授精にステップアップします。
最近では不妊治療をする人の年齢も高くなっていて、タイミングのあとすぐに体外受精にジャンプアップする夫婦も増えているようです。
理由は、人工授精の妊娠率は自然妊娠とさほど変わらないのに対し、体外受精は4~5倍に上がるからです。
顕微授精
これは無精子症や卵管閉鎖など、重度の不妊の原因がある場合に有効な方法です。
ただし特殊なケースになるので、体外受精と比べて妊娠率が高くなるというわけではありません。
ステップアップする時期はどう考えればいいの?
ステップアップするかどうかは、夫婦それぞれで考え方が異なります。
あくまで自然妊娠にこだわるのか、年齢的なリミットや不妊症になっている原因によっても変わってくるでしょう。
タイミングは自然妊娠に近い形だけど、人工授精は躊躇する、人工授精は抵抗なくできるが、体外受精は躊躇する、とここの二つでステップアップを悩む夫婦がとても多いです。
そんな時は、しっかり夫婦で子供を作ることについてよく考えることが大切です。
どんな方法でもいいから子供が欲しいのか、自然に任せるのでも納得できるのか、それは人それぞれです。
多くの場合は女性よりも男性のほうがステップアップに躊躇してしまいます。
そんな時は、いつまでこの方法を続けるのか、次のステップアップの時期をある程度決めておくことも必要です。
ステップアップのデメリットは?
期間が長い
ステップアップを段階ごとに進めていくうちに、多くの月日が流れてしまいます。
タイミングを1年行った後に、人工受精を5~6回していてはあっという間に2年ほど経ってしまいます。
不妊治療を始めた年齢が高い方は、2年という期間はあまりに長すぎます。
金銭的負担が大きい
タイミングは1回1000~3000円ですが、人工授精は3~10万円、体外受精は30~50万円、顕微授精は60万くらいになります。
1回だけで晴れて妊娠に至れば良いのですが、その保証もなくこの金額を何度も出すことはあまりに負担が大きすぎますね。
身体的負担になる
排卵誘発剤は長期間の使用は子宮内膜を薄くしてかえって妊娠しにくい身体を作ってしまいます。
また無理に排卵させたり卵子をたくさん作ったりすることが、果たして身体に良いと思いますか?
自分では気付かないうちに身体は悲鳴をあげていきます。
精神的負担になる
人工授精をしても妊娠できなかった、体外受精も失敗してしまった。
私は子供を産めないんじゃないか、、、
と考えれば考えるほど大きなストレスになって妊娠を遠ざけてしまいます。
まとめ
不妊治療におけるステップアップの時期は、まず夫婦できちんと話し合うことが大切です。
ステップアップしてでも子供が欲しいのか、その気持ちが夫婦で一致するのか。
ステップアップする時期を決めるのは、夫婦それぞれで違います。
いつまでも確率の低い治療を続けるよりも、確率の高い治療を行ってしまったほうがすぐに妊娠できるかもしれません。
妊娠できる時期は限られていますから、大切な時期を逃して後悔しないようにしてくださいね。