不妊治療で使用されるクロミッドの副作用とは?
不妊治療の為に病院に通い出してから、身体の状態に合わせて薬を服用する機会が出てきます。
その中でも有名なのが、クロミッドです。
不妊治療をしていなくても名前くらいは聞いたことがある方もいるくらい、不妊治療の中では一番ポピュラーな薬かもしれません。
今回はそんなクロミッドの忘れてはいけない副作用のことについて調べてみました。
不妊治療に使用されるクロミッドの副作用とは?
クロミッドは排卵誘発剤の1つで、自然に排卵することが難しい人に対して処方される薬です。
クロミッドの効果としては、卵胞をきちんと育ててくれることや卵子が排卵しやすい状態にしてくれることがあげられます。
不妊治療に使用される薬の中では比較的副作用が少ない為、まず最初に処方されることが多いです。
しかし副作用が少ないとはいえ、他の薬に比べたらということであり、副作用が全くないわけではありません。
不妊治療における薬の副作用は様々なものがありますから、きちんと自分で理解し納得した上で服用するようにしましょう。
子宮内膜が薄くなる
クロミッドの副作用で一番有名なのが、子宮内膜が薄くなることではないでしょうか。
受精卵はふかふかの厚い子宮内膜を好みますから、薄い状態ではせっかく受精に成功した卵も着床することができません。
すぐに子宮内膜が薄くなるのではなく、大体3~4ヶ月目で現れるようです。
その間に妊娠に至れば良いですが、6ヶ月服用して妊娠しなければ他の排卵誘発剤に切り替えるか、一旦お休みすることになるでしょう。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
クロミッドの副作用の中で一番危険なものが、卵巣過剰刺激症候群です。
これは薬によって卵巣が腫れて、お腹や胸に水がたまってしまう病気です。
自覚症状としては、体重増加、お腹の張り、腹部不快感、吐き気、嘔吐、乏尿、呼吸困難などがあります。
確率は低いですが、血栓症や腎不全など重症化してしまうと、命の危険がある場合もあります。
自覚症状があった時点で、医師に相談しましょう。
ただしクロミッドだけで症状がでることはほとんどなく、他にも強い排卵誘発剤と一緒に使用することで起こりやすくなります。
双子が生まれやすくなる
これはクロミッドを服用することで卵子が複数できてしまう為に起こります。
双子が生まれる確率は自然妊娠の場合は1%ですが、クロミッド服用者はなんと5%までになります。
妊娠を強く希望している方にとっては双子は嬉しいかもしれませんが、双子の場合は胎児にも母体にもリスクが出てきます。
経管粘液が減少する
経管粘液は、精子が子宮の中で動きやすくなるという働きがあります。
経管粘液が減少すると、精子が卵子の元にたどり着く確率が低くなってしまいます。
頭痛、めまい、吐き気、腰痛
他に自覚症状がある副作用としては上記があります。
比較的我慢できるものではありますが、あまりにひどい場合は体質に合っていないことが考えられるので、無理せず医師に相談しましょう。
薬の副作用が原因でストレスが増えると、結果として妊娠を遠ざけてしまいますからね。
太ることがある
クロミッドの副作用のせいで太ったと感じる人は意外と多いです。
これはクロミッドがホルモンの分泌を増やし、本来の不足していた分が補われることで太りやすくなっているということです。
クロミッドのせいで太っているわけではなく、痩せていた人が本来の体重になったという場合が多いようです。
まとめ
不妊治療で使用されるクロミッドには、副作用が少ないとは言え注意しなければいけないことがたくさんありますね。
不妊治療を行う上で、安心して赤ちゃんをお迎えできるよう自分の身体の状態や薬への知識をしっかり持って臨むようにすることが大切ですね。