不妊治療を始める前に基礎体温のガタガタを改善しよう!
子供が欲しいと本格的に思い始めてから、毎日欠かすことのできない基礎体温。
あなたの基礎体温はどうなっていますか?
妊娠しやすい理想の形になっていますか?
基礎体温がガタガタだったりキレイな二層に分かれていないという方は、まだ身体の状態が妊娠できるようになっていないということです。
その状態ではせっかく不妊治療をしても意味がないかもしれません。
基礎体温は、あなたの身体が妊娠しやすい状態かがすぐに分かる妊娠バロメーターなのです。
それでは、基礎体温から分かるあなたの身体の状態を説明していきますね。
あなたの基礎体温はどのタイプ?
理想的なタイプ
これはかなり理想的なタイプですね。
・低温期と高温期がしっかり二層になっていて、差が0.3~0.5度。
・基礎体温の高温期が12~14日。
・低温から高温へ1~2日以内に移行する。
・高温期は36.8度前後、0.2~0.3度を行ったり来たりしながら、36.5度を下回らない安定した形。
基礎体温から排卵日が予測しやすいので、タイミングも取りやすく妊娠しやすいと言えます。
低温期が続くタイプ
高温期がなく、低温期がずっと続いています。
原因としては、
・卵巣機能の低下やエストロゲン不足で、卵胞の発育が遅い
・ストレスや生活習慣の変化、卵巣機能の低下により排卵されていない
などが挙げられます。
毎月生理が来ていても、排卵自体がない無排卵月経の可能性もあります。
高温期が短いタイプ
基礎体温の高温期が10日未満。
排卵日後の高温期には、体温を上げる黄体ホルモンが多く分泌されます。
その黄体ホルモンに何らかの原因があり、子宮内膜を厚く柔らかくして着床を助けるという役割を果たせずに、体温が上がらない、高温期が続かないまま生理が来ます。
排卵がある場合とない場合があり、排卵があっても黄体機能不全で着床しにくく妊娠しにくいタイプです。
原因としては、
・寝不足や体調不良などでホルモンバランスが崩れる
・ストレスや生活習慣の変化
などが挙げられます。
基礎体温がガタガタなタイプ
このタイプはグラフが二層に分かれておらず、排卵日を予測しにくいことや排卵していない可能性が考えられます。
原因としては、
・高プロラクチン値の可能性がある
・ストレスがかなりたまっている
・生殖機能の低下・冷え・自律神経の乱れ
などが挙げられます。
生理周期が長いタイプ
一般的な生理周期が長く、低温期も長めの場合は稀発月経の可能性があります。
稀発月経とは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)やそのほか体質的なものが原因によって、通常よりも卵胞が成長するのに時間がかかることを言います。(生理周期が39日以上)
卵胞の成長に時間がかかる=排卵までに要する時間が長いので、低温期が長く続いてしまうのです。
この場合は、排卵している方としていない方がいます。
二層になってるから大丈夫かなと思っていたら、実は排卵できていなかったということもあるので、周期が長い方は注意しましょう。
高温期が途中で下がるタイプ
高温期に体温を保つことができず、途中で一時的に体温が低下します。
疲れやすい方や貧血の方に多く見られ、排卵はしているけど黄体機能が弱いので、 妊娠しても流産しやすい場合があります。
原因として、
・生殖器系・消化器系の機能の低下
・ストレスや自律神経の乱れ
・プロラクチン値が高い
などが挙げられます。
高温期の移行に時間がかかるタイプ
通常は1~2日で低温期から高温期に移行しますが、これが何日もかかるため、排卵日がはっきり分かりにくいです。
原因としては、
・冷え性により、一気に高温期に持っていく活力がない
・生殖機能の低下・ストレス・自律神経の乱れ・血行不良
・プロラクチン値が高い
などが挙げられます。
高温期が低いタイプ
基礎体温のグラフは二層に分かれているけど、高温期と低温期の温度差が、0.3度未満で高温期の体温が低い。
原因として、
・生殖機能の低下・冷え
・黄体機能が弱い
などが挙げられます。
高温期に体温が十分上がらないので、着床しづらい体質といえます。
ガタガタな基礎体温を改善するには?
あなたはどのタイプに当てはまりましたか?
理想的な基礎体温を目指すには、身体を温めて冷えを解消し血行を良くすることがとても大切です。
血行が良くなることで子宮や卵巣の働きが高まり、生殖機能も整います。
また、基礎体温がガタガタになるのは、生活習慣やストレスの影響も考えられます。
赤ちゃんが欲しいからとすぐに不妊治療に進むのではなく、まずは自分の生活習慣の見直しを行い、身体を妊娠しやすい状態にしてあげることを優先しましょう。
その為にも、栄養バランスの良い食事や質の良い睡眠、ストレスの解消に努めるなどの工夫も必要です。
体質改善により妊娠力のアップを目指しましょう。